問題児

JUSCOMAN2006-11-25

中学時代の同級生の結婚式の撮影に行ってきた。
そもそも中学を卒業後、彼とは高校も違い全くと言っていいくらい交流は無かった。それが半年ほど前に偶然、別の友人を介して再会した。いろいろ話し込む内に「秋ごろに結婚式を挙げたいと思っているが、何処かいい式場を知らない?」と聞かれ、仕事の取引先の社長が経営している式場を紹介してあげた。
それからしばらくして、つい一ヶ月前にその彼から「結婚式の写真撮影をお願いしたい」と頼まれた。「オイオイ俺の今の仕事は土日の休みが取りづらいんだから、そんな直前に頼むなよ!!」と思ったのだが、古い友人の頼みだし、そこの式場紹介したの俺だし… と思い引き受けたのだった。
いつものようにカメラ(EOS-5D)2台体制で撮影をしていたのだが、披露宴の最中サブ機のカメラのシャッターが突然切れなくなった!当然焦った。電源は入っている。AFでちゃんとピントも合う。しかし、シャッターが切れない。なぜ?電源を入れ直したり、バッテリーをはめ直したりいろいろやってみた。時々シャッターが切れることもあるが、ほとんど当てにならない状態。さらに披露宴はこちらの事情はお構い無しに進んでいく。
大事な場面を撮り逃すわけにはいかないから、メインカメラで撮影を続けながら、合間をみてサブカメラをいじってみたが、どうにも調子が悪いまま。
仕方なくそのカメラは諦めて、メインカメラ一台で撮影した。そもそも2台のカメラを使うのは、こうした事態が起きた時のためという理由もあるが、レンズ交換の手間や時間をかけないで撮影できるのが一番の理由だ。だから1台で撮影するということは、ものすごく忙しい。あらかじめもらっていた披露宴の進行表も中盤から全然内容が違っている!!ただでさえカメラ1台で余裕が無いのに、先の読めない状況はもっと負担が大きい。
どうにかこうにか一応無事に撮影は終えることができたが、ものすごく疲れた。
現在仕事用カメラで使用しているのが、キャノンのデジタル一眼レフカメラでEOS-1DMarkⅡNが1台と、EOS-5Dが2台でやっている。元々はフィルムの頃からニコンを15年使っていた。趣味の範囲でデジタルカメラを使うのであればニコンで十分なのだが、仕事として撮影するようになると、画像的にはキャノンの方がいざという時の潰しがきく。
要するに露出を多少ミスってもニコンよりキャノンの方がどうにかなる確率が高いのだ。
しかし、道具としてキャノンは全然ダメだ。今回のようなトラブルはニコンを使っていた時には一度も無かった。高校の頃からニコンを使い始め15年の間いろいろなニコンのカメラを使ってきたが、一度だけF100というカメラの時に修理に出したくらい。しかしそんなに重症ではなかった。
デジタルカメラを使う上でキャノンの画像技術は抜きん出ている。そのため今年の夏前にカメラのシステムをニコンからキャノンへ完全入れ替えした。確かに画質的にニコンよりキメが細かく色合いもいいし、画像が安定している。しかし、今回のようなトラブルが起きた。実は前に使っていたEOS-1DsMarkⅡで電源が入らなくなるトラブルもあった。このカメラはフルサイズで1600万画素以上で、データが重すぎたこともあり、本格的に壊れる前にネットオークションで買ったときと同じ金額で売ってしまった。
わずか3ヶ月ほどの間で2回も違うカメラで重大なトラブルが発生している。今更ニコンに戻すつもりは無いが、これからこの道具達をいかに使っていくかが頭の痛いところである。