適正価格

一時に比べ、ガソリンの価格が落ち着いてきたものの、半年前と比べればまだ高い。完全セルフのガソリンスタンド以外では、窓拭きはセルフで…　という風にして、価格を抑えている店もある一方。価格は高めでも、それに見合ったサービスを充実させている店もある。しかし、そのどちらでも無い中途半端な店を時々見かける。油種に『安い！』とだけ書いてある店だ。とかくこういうガソリンスタンドに限って金額も安くなく、サービスも悪いのである。
今の時代、徹底して価格を下げるか、高級志向か、という両極端な傾向がある。そのどちらが良いとか、悪いとかは別にしても、その価格の適正さは個々の価値観で違うから難しい。
本業がモノを売る営業の仕事だから、金額交渉は日常茶飯事ではあるが、同じ商品を売るにしても、お客によってそれぞれ違うから（ある意味）おもしろい。どれだけ値引きしても満足しない人もいるし。こちらの提示額であっさり決まる人もいる。当然、売る側からすれば後者の方が交渉も楽だし、いわゆる「いいお客さん」である。だから、その後のサービスもしっかりするし、対応も丁寧になる。絶対に放したくないお客さんである。その逆で「値引き値引き」と金額にこだわるお客は交渉も大変になる。サービスに違いをするつもりは無いが、こちらが良かれと思ってした事も素直に受け入れず、そのうち疎遠になっていく。どちらが得なのかは分からないが、自分は適正価格を見極める人間でありたいと思う。