デフレスパイラル!?

JUSCOMAN2010-01-25

突然ですが、2台あったEOS-1D MarkIIIのうちの1台を手放すことにした。
というのも、写真をやっている人は知っていると思うけど、昨年末に発売になったEOS-1D MarkIVが一番の原因。
いつも言っていることだけど、「デジカメも“家電”になった」ワケで、新型のMarkIVが出たとこで当然ながらMarkIIIの価値は下がっている。
それでちょっと気になったんで、つい最近MarkIIIの一般的な買取価格を調べてみたら、その値下がりようが尋常じゃない!!
東京の中野にあるフジヤカメラの買取価格を見てみると、EOS-1D MarkIIIが、な、な、何とAランク(綺麗な状態)で130,000円。ABランク(ちょい傷あり)で125,000円にしかならない!!
参考までに、約2年前に新品で購入した価格は45〜47万円くらいだったから、その価値の下がりようはホントにショック。
自分が使っているMarkIII2台は、メインカメラがせいぜいAB-ランク。サブカメラはABランクくらいのコンディションだから、どちらも今普通にお店に買い取ってもらったら2台売りに出しても30万円にも満たない。
「新型が出たのだから…」と頭ではわかっているのだけど、やはり納得はできないよ。
「このまま使い続けるのも一つの方法かな?」とか、「5D MarkIIも含め3台体制の意味もそれほど無いか?」とかいろいろ考えた末、ヤフオクで売ることにした。
幸い、オークションでのMarkIIIの相場は(カメラの状態にもよるけど)19万円後半〜22万円といった金額。
2年ちょっと使って新品の値段の約半分ならまだ納得ができるし、まぁ、間違いなく時間が過ぎれば過ぎるほど取引相場は下がっていくから、手を打つなら早い方が…ということで決断した。
出品後1日で希望落札価格で買ってくれる方がいてラッキー!!( ̄ー ̄)ニヤリッ 新しいオーナーさんの元でも可愛がってもらえよ♪
 
しかしながら、昔(フィルムカメラ)から写真をやっている人は、みんな思っていることだと思うけど、デジカメになってからモデルチェンジのサイクルが早いこと早いこと…
キャノンのEOS-1Dや、ニコンのD1桁シリーズのようなプロ用カメラだって、2年で新機種や改良型が出てしまう。
昔話だけど、フィルムカメラの時はプロスペックのカメラは7〜10年くらいのサイクルで、新型が出た後でもそこそこの価値があったんだけどね。
 
「技術の進歩が早いから」といえばそうなのかもしれないけど、それにしてもサイクルが早いし、プロ用のハイスペック機の値段が全然下がってこない。
メーカーとしては動画機能やら何やらと、付加価値を付けて利益率のいい上位機種の値段の下落を抑えたいんだろうけど、写真で食っているカメラマンからすると新型機種のリリースサイクルと値段、そして収入面を考えると何ともバランスが悪い。(カメラだけにお金かけていられないからね)
一応プロとしての面子やら、撮影のお客さんの目もあるからフラッグシップ機を使う(持つ)必要はあるけど、耐久性だの何だのと細かいことを抜きにすれば、5D MarkIIや7Dでも十分仕事は出来ると思う。
メーカーもせめて今より10万円くらい値段って下がらないものなのかな?カメラマンもデフレの影響受けてるんだけどなぁ。