別れ

JUSCOMAN2008-10-15

ブログを復活させて早々で、またしばらく間を空けてしまった。
というのも11日の早朝に父が亡くなった。
71歳だった。
 
10年前に脳梗塞を患い、以後リハビリなどの入退院を繰り返す介護生活を送っていた。
半年前に入院した時には「もう家には戻って来れないだろう」と言われていたし、6月には「いつどうなってもおかしくない」と言われ、その後は意識の無い状態で入院生活を送っていた。
だから、気持ちの上では覚悟はできていた。
11日の朝、兄から訃報の連絡を受けた時もそれほど驚きも無く、正直、悲しい気持ちも湧いてこなかった。ただ「親父の最後を看取ってやれなかったなぁ」という思いだけだった。
今こうして書いていてもまだ実感が無い感じで、落胆もしていなければ泣けてくる感覚も無い。まぁ親父が死んでからはいろいろやらなきゃいけない事が沢山あって、感傷に浸っている場合じゃなかったからかもしれない。
多分、ふとした時に「あっ、もう親父はいないんだ…」って思った時に何か感じるんだろなぁ。
 
生前の親父は本当に酒飲みで、休みの日なんか朝から缶ビールを開けて「これは麦ジュースだから」なんて飲んでいたくらいだった。
昔を知る人達は「本当にお酒が好きな人だったからね…」と口々に言う。でもその後に続く言葉は「だけど親父さんとの酒の席はとても楽しかった」と言ってくれ、みんな元気だった頃の親父にもう一度会いたいみたいだった。
同年代の飲み仲間はみんな先に逝っちゃって、その中でも一番の酒飲みだった親父が最後だったなんてある意味長生きした方だと思う。
 
お袋の献身的な看護のもと、最後まで能天気に過ごせた親父は幸せだっただろう。
今までありがとう…
 
葬式も無事に終え、ホッとしたと同時にグッタリしているが、早く元の生活サイクルに戻らないとね。