ニコンの本気

JUSCOMAN2007-08-23

今日、ニコンから寝耳に水の発表があった。
デジタル一眼レフカメラ『D3』『D300』ならびに数種類の新型レンズ。
カメラのスペック等の詳細は
D3→http://www.nikon-image.com/jpn/products/camera/slr/digital/d3/index.htm?cid=IJC78RJZP01
D300http://www.nikon-image.com/jpn/products/camera/slr/digital/d300/index.htm
 
今月20日にキャノンから『EOS-1Ds Mark III』と『EOS40D』の発表があったばかり。
『EOS-1Ds Mark III』は2,110万画素で実勢価格は約90万円と一部のプロ用で、ほとんど一般的では無いカメラ。
『EOS40D』は『30D』が進化したタイプで、変更内容はほぼ予想の範囲内だった。
 
今回ニコンが発表した『D3』はそろそろ出るだろうと予想はしていたが、スペック的には完全に予想を超えている。
まずFXフォーマットと呼ばれる、いわゆるフルサイズのCMOSセンサーになったと同時に、従来のDXフォーマットAPS-Cサイズ)レンズも対応できる設計。
DXフォーマット専用レンズを装着すると、自動的にDXフォーマットクロックアップされる。
これにより今までのDXレンズを無駄にしなくても済むという親切設計なのだ。
更に『EOS-1D Mark III』に対抗し
9コマ/秒の連写機能。(DXフォーマット時は11コマ/秒)
3型の液晶モニター
CFカードダブルスロット。(EOS-1D Mark IIIはCFカードとSDカードのダブルスロット)
などなど。
 
単焦点の超望遠レンズも400mm・500mm・600mmにVR(手ブレ補正機能)を追加し、これにより来年の北京オリンピックの報道機関向けにラインナップが整った感じ。
 
素数は1,210万画素(フルサイズ)とキャノンの『EOS5D』(1,280万画素)と同等。
実際問題このくらいの画素数があれば十分。『EOS-1Ds Mark III』の2,110万画素なんて、1コマのファイルサイズがRAWで25MBもあるんだもん。
価格は『D2Xs』より少し高めの50万円後半だとしても、このスペックにその価格はキャノンにとって脅威になる。
1959年から続く小径のニコンマウントでのフルサイズデジタル一眼レフの画質に期待したい。
 
それから、同時に発表になった『D300』もキャノンにとっては『40D』の発表後でライバルになるが、内容的には負けているのが事実。
素数は1,230万画素(APS-Cサイズ)で、対する『40D』は1,010万画素。
ファインダー視野率100%。
AFも15点のクロスセンサーを含む高密度51点AFシステムという『D3』同様の新機能。
連写機能も8コマ/秒(バッテリーパック付き)、6コマ/秒。
その他にも『40D』と同等の機能を搭載していることを考えると実勢価格は『D300』が少々高くてもニコンの高セールスは間違いないのだろう。
ケチを付けるとしたら、ISOが「200〜」ってところかな?
晴天の屋外での撮影時に流し撮りなんかでスローシャッターが切れにくかったりするから、せめてISO100〜に出来なかったのだろうか?
 
デジタル一眼レフのシェアNo.1メーカーの本気はスゴイ!
 
キャノンも頑張ってくれないと、「ニコンからキャノンに乗り換えた意味が無いじゃん!」ってオイラは思ってしまう。