評価してもらうこと

最近改めて「写真を続けてきてよかったなぁー」と思う。
今は写真が本業ではないが、ここのところ撮影依頼が多くなり人のために写真を撮る機会が増えた。
最初は「ああ。オイラの撮った写真でいいのかな?」と不安を感じる時もあった。
でも、頼んでくれた人達から喜びや感謝の言葉をいただくとホッとする。
最近は少し自信を持つことができるようになったけれど「この写真はダメだな〜」とまだまだ課題は多いんだよね。
 
写真を始めたころは、とにかく上手くなりたい一心で一生懸命だった。
写真の学校へ行きスタジオに就職するころには、自分が何を撮りたいのか分からなくなっていた。
結局仕事としての写真には区切りを付け転職した。
それまでの間も何度か頼まれて写真を撮る機会はあったが、自分の気持ち的に満足することはほとんど無かった。
 
しかし今になって人のために写真を撮ることの楽しみを感じることが出来るようになった。
なんでだろう?
 
難しいことは抜きにして、単純に自分の写真に評価してもらえているからなのかもしれない。
「写真が上手くなりたい」って気持ちは変わらないんだけど、人のために撮ることは特別な事だと最近わかってきた。
 
ずーっと写真をやってきたオイラからすると、写真を撮ることって資格もいらないし、シャッターを押すだけで写るし普通なことで、カメラなんかもケータイに内蔵されるくらい身近なものになっている。
だから、みんな写真が撮れて当たり前だと思っていた。
でも「どうやらそうでも無いらしい!?」って今さらながらわかったのだ。
やっぱり専門的に写真をやってきた事は無駄では無かったようだ。
 
そういう点では写真撮影は誰でもいい写真が撮れるものではなく、ある意味特別な技術なんだと思った。
だからオイラにも撮影依頼がくるわけで、その期待に応えることができた時の達成感や満足感があるし、フォトコンテストとかに入賞するのとは違い、依頼主の反応や評価がダイレクトに見られるのが嬉しいのだ。
 
これからもっと腕を上げて、もっと喜んでもらえるような写真を撮り続けたいと思う。(本業にあまり影響しない程度でね)