デジカメの選び方(2007年6月版)

最近、「デジカメを買おうと思うんだけど何がいいの?」とか、「一眼レフのデジカメはどれがオススメ?」「コンパクトデジカメと一眼レフのデジカメどっちを買ったらいいの?」などなどプライベートの時はもちろん、本業の仕事中でもお客さんから質問される事がある。
ということで、デジカメの選び方&オススメ機種を数日かけて書いていこうと思う。あくまでも、オイラの個人的見解である。
今回は、最近この手の質問をしてくる人が「子供が産まれたから」「もうすぐ産まれるから」とか「子供をきれいに(可愛く)撮りたい」ってケースで、そのほとんどが写真(カメラ)初心者が多いから、「初心者でも子供の写真を上手に撮る」って目的に絞っていこう。
まずは子供が産まれたばかりなどの赤ちゃんの場合と、子供が幼稚園(保育園)や小学生の場合でちょっと異なる。
子供がまだ赤ちゃんのうちから一眼レフカメラを買うことはオススメしない。理由以下の通り。
その1.一眼レフは大きくて機能も豊富なのだが、その分気軽に取り出せない。特に普段からカメラを使う人でなければ、大抵はカメラバッグにしまい込んで取り出すだけでも一苦労。せっかく子供がいい表情をしていても、シャッターチャンスを逃すことが多い。それに比べ、コンパクトカメラは比較的身近に置いておけて気軽に取り出せる。その分シャッターチャンスをものにしやすい。
その2.赤ちゃんの写真の場合。望遠を使っての撮影はほとんどない。むしろ近くでじっくり撮れるから、アップでの撮影がしやすいコンパクトカメラの方が撮りやすい。
最短撮影距離といって、近づける距離に違いがあり、一眼レフカメラの通常のレンズはせいぜい20〜30cm。それに比べコンパクトカメラは3cm〜5cmなどかなり近づける。
その3.特に赤ちゃんの頃はお母さんが一緒にいる時間が長く、操作が簡単なコンパクトカメラの方が女性は使いやすいため、より多くの表情を残すことができる。
その4.デジカメのモデルチェンジのサイクルは短い。赤ちゃんの頃に一眼レフカメラを買ってしまうと、幼稚園や小学生の頃になるとその頃には更に進化した新機種が出ている。子供の動きが活発になるこの頃には新機種の方がより良い写真が撮れることから買い替えを考えたりすると、カメラにかかるお金が結構な額になる。経済的な負担がかなりある。
他にも細かいことを言えばいろいろあるのだが、総合的に考えると赤ちゃんのころはコンパクトカメラの方がメリットがあるわけだ。
その代わり、幼稚園や小学生のころになると一眼レフの方がいい場合が多くなる。その最大の理由は運動会やお遊戯会などのイベントで望遠での撮影機会が増えるからだ。
運動会やお遊戯会では、記者会見の現場のようにカメラが並び場所の取り合いになる。そんな中でコンパクトカメラで我が子をアップで撮るなんて不可能。どうしてもレンズの交換ができる一眼レフカメラに分があるし、動きのあるものに対するピント合わせも一眼レフカメラの方が優れている。
では、どこのメーカーのどの機種がいいのか?って話になるのだが、その続きはまた明日。