大誤算のB-1グランプリ

仕事を“ちょっと”抜け出し、B-1グランプリの会場になっている富士宮浅間大社へ行ってみた。
ある程度の人出は想像していたが、いやはやあそこまでの賑わいとは…
富士宮流鏑馬祭りなんかは3日間でおよそ10万人のイベント。それに対し今回のB-1グランプリは2日間で10万人の人出を見込んでいるイベントだけにもの凄い人・人・人…
会場に行ってみて率直な感想としては大失敗のイベントって感じ!
関係者の中には「大盛況で大喜び…」なんて浮かれている人もいるかもしれないけど、オイラはあえてぶった斬らせてもらう!
南側駐車場は『F1会場』といって富士宮市内の地元食品関連のテントが並ぶ。
神田川沿いの公園内がメイン会場の『B-1グランプリ会場』になっているのだが、そこにエントリーしている21地域からのB級グルメ屋台が並び、周辺には行列ができていた。行列も15分待ちくらいのものもあったが、中には1時間待ちなんて行列もあるくらいの賑わい。行列の誘導も悪く、列に並ぶ人と移動したい人達が入り乱れて、会場全体が混乱している雰囲気。さらに悪い事に、そんな混雑している会場にステージなんてものまであるから、余計人の動く範囲が制限されて混雑に拍車をかけてしまっていた。
石畳の参道には「本部」、「B-1グランプリ投票所」、「お土産」、ステージ参加者の「楽屋」などのテントが並び、この周辺も人の行き来がすごかった。
浅間大社の本殿前の馬場周辺はガランとしているのだから、いかにメイン会場周辺に人が集中しているかがわかる。
取材に来ていた、某TV局のスタッフは「こんな状況じゃ、取材にならない…」とこぼしていたのをたまたま聞いてしまったが、そう思うのが当然だろう。
問題点はたくさんあるが、一番の問題は人が一ヶ所に集中し過ぎてしまった事。富士宮浅間大社の敷地内で全てをやろうとしていた事に無理があり、来場客数に対する会場のスペースが合っていないのだ。それに加えて、会場の仕切りが悪い。聞くところによると、「イベント企画会社に依頼せず、富士宮市をはじめとする地元関係者だけで企画した」なんて話らしい。それが本当ならこの仕切りの悪さは納得できる。
しかもはっきりとした終了時間が決まっていない。どういう事かといえば、屋台の食材が終わり次第そこの屋台は終了で、早く行かなければ食べられないかも?という事から余計に早い時間帯から人出が集中してしまう。実際10時に始まって14時に完売なんて屋台もあったくらいだから、“来場客が分散されない”というどうにもならない悪循環に陥ってしまった感じ。
他にも挙げれば不満はいくらでもあるが、明らかに見込み違いをしてしまったイベントにガッカリしてしまった。大道芸ワールドカップの様な、いいお手本が近くにあるのにそれを参考にできなかったのか?と悔やまれる。
明日もこの調子でやるのかな??食べ比べのイベントなのに何も食べられなかったオイラだった。