芸術の春

いろいろやらなきゃいけない事があるのだけれど、どうしても見たい写真展があったから、東京へ行ってきた。
まあ、それだけを見て帰ってくるのでは、もったいないから今日も写真展&美術館めぐり。
まず向かったのは、中野にある我が母校。
東京工芸大学写大ギャラリーで開催中の『『大石芳野 無告の民−カンボジアの証言』

ドキュメンタリー写真で内容はポル・ポト政権での虐殺の跡や、過酷な環境で生きる人々の様子などで、結構衝撃的な写真があり最初から重たいテーマだった。
そこから新宿へ向かい、
epSITEで開催している『神秘の魅惑 The essence of the world in bloom』を見た。

こちらは、花の写真で穏やかで可憐な花々の写真で気軽に見れた。
その足でコニカミノルタプラザへ。

ここは3つのギャラリーが併設されているので、それぞれの写真展をハシゴしてきた。
次に向かったのは南青山。
写真展とは関係ないのだが、いつも作る写真集のASUKANETショールームがある。

最近になってここのメーカーで新しいタイプの写真集ができ、サイズ・ページ数・表紙の種類など、いろいろなバリエーションの写真集が作れるようになり、その中のいくつかは実際に作ってみたのだが、全部のバリエーションを比較できないため、そのサンプルを見させてもらった。
その後、六本木の国立新美術館と、東京ミッドタウンにあるFUJIFILM SQUAREへ。
国立新美術館『MONET大回顧展』を見た。

絵画についてはよくわからないのが本音。でも、この美術館は行ってみたかった。
昔、勤めていた会社の本社が西麻布のこの近くだった。半年くらい本社勤務だったころを考えると、このあたりはすっかり変わったなぁ〜って思った。
で、モネなんだけど、平日にもかかわらずスゴイ人人人…。ぶつかったり、ぶつかられたりしながら絵を鑑賞。素人のオイラでも「おおーすげぇー」と思えた。「何が?」って聞かれちゃうと素人発言になるからやめておくけど、十分1,500円出して見る価値はあると思った。(人は多いけど)
パリに行った時にオルセー美術館でちゃんと見てくればよかった…と、ちょっと後悔。
東京ミッドタウンにある、FUJIFILM SQUAREはオープニング記念で『Professional Photographer 200人展』をやっていた。

各ジャンルで活躍している写真家200人の作品を展示していて、一度にいろんな写真を見られるからお得感はかなり高い!メジャーな写真家の作品も結構あるから、入場無料だしオススメの写真展。風景、人物、動物、花、スポーツ、飛行機、鉄道などなど盛りだくさん。
メジャーどころで、あってもよさそうな「篠山紀信」の作品は無かったなぁ。
このFUJIFILM SQUAREはギャラリー以外にもいろいろあって、自社の最新製品の展示や、PHOTO MUSEUMには過去の貴重なアンティークカメラから、時代ごと移り変わってきた製品のコレクションが並び、「ああ〜こんなフィルムあった!あった!」なんて、ちょっと懐かしかったりした。

そのほかカフェもあり、以外なところではヘルスケア・ラボといいって、フジフィルムのサプリメント、スキンケアが取り揃えられている。
最期に向かったのは銀座。
キャノンギャラリー銀座で『三輪薫デジタルプリント展 花逍遙-Ⅱ』という写真展を見た。

花の写真を「伊勢和紙Photo」や「手すき伊勢和紙」をメインにインクジェットプリンタで印刷した作品。インクが程よくにじみ、和紙の風合いとマッチした春らしい写真展だった。
そして締めくくりは、今日の一番の目的エリオット・アーウィット写真展『パーソナルベスト パーソナルチョイス』を見てきた。

場所はシャネル銀座ビル4階シャネル・ネクサス・ホール。
で、写真展の内容は「さすがエリオット・アーウィットの写真!!」って感じ。彼の作品は何気ない日常生活をユーモラスかつウィットに富んだ写真で、見ていると思わず「ニヤッ」と苦笑いしてしまうような写真や、ちょっと皮肉った写真など、見ていてとても愉しい。
エリオット・アーウィット写真展は、十数年前に赤坂で彼の『To The Dogs』という写真展以来だったので、またその頃とは違う感覚で作品を見ることができたのでとても面白く、満足できる写真展だった。
ここも入場無料だから、ぜひオススメの写真展。しかも120pもある図録がタダで配布されている。
いやぁ〜、いろんな写真から絵画までたくさん見たからお腹いっぱい!芸術の春を満喫した一日だった。