さよならGR DIGITAL

JUSCOMAN2007-03-10

「え!?リコーのカメラ?」と時々言われる。
リコーでカメラを作っていることは、あまり知られていないようで、リコーといえばOA機器メーカーのイメージの方が強いらしい。まあ、よくよく考えてみれば、ミノルタ(現在カメラ事業はソニーへ譲渡したが)も、キャノンもOA機器を作っているんだから、不思議じゃないんだけどね。
1996年に発売された高級コンパクトカメラ「GR」シリーズは、その妥協の無いレンズ性能でプロユーザーに好評だった。2001年発売の焦点距離21mmの「GR21」はコンパクトカメラとして初めての超広角レンズを備えた画期的なもので、定価138,000円が今では中古市場で20万円前後の相場で取引されているくらいの人気。その後デジタルカメラの開発・製造・販売を本格的に開始、ライバル他社に比べ今一つ地味であり、シェアこそ現在も低いながらも、他社とは一歩違った方向性に進み一定の人気を得ている。そしてGRシリーズのデジタル版「GR DIGITAL」を2005年10月21日に発売した。
かつてフィルムカメラGR1sを使っていて、コンパクトながら、その写りの良さは素晴らしかった。
で、去年の1月にGR DIGITALを購入したのだが、あまり使う機会が少なかったため、一部カメラシステムの入れ替えに伴いヤフオクで売ることにした。
当時58,000円で購入し、1年使っても50,000円で売れたから、マニアックカメラは結構“率”が良いのだ。(一般的なコンパクトデジカメだとこうはいかない)
あまり使うことが無いカメラだったが、さすがGRシリーズだけあって“ここぞ”って時は結構重宝したカメラだった。
「次のオーナーさんの所で可愛がってもらえよ〜」