カメラの日に想う

JUSCOMAN2006-11-30

11月30日はカメラの日という事を今日初めて知った。17年も写真やっているのに… カメラの日の由来は、1977(昭和52)年のこの日にカメラメーカー小西六写真工業コニカ)が世界初の自動焦点(オートフォーカス)カメラを販売したことからカメラの日といわれるらしい。そのカメラは「コニカC35AF」で愛称は「ジャスピンコニカ」。2年間で100万台を生産したほどのヒット商品だった。そういえば実家にもこのカメラがあったと思う。
自分が写真を本格的に始めたのは中学3年の時。しかし、それ以前から機械としてのカメラには興味はあり、昔流行った「ポケットカメラ」は、兄からのお下がりをオモチャ代わりにいじっていた記憶がある。その後ドラマ「池中玄太80キロ」で西田敏行扮するカメラマンの池中玄太を見てカメラマンに憧れた記憶がある。しかし、実際のところ写真(カメラ)を始めたきっかけは、「修学旅行に親のカメラじゃなく自分のカメラを持って行きたかったから」という何とも情けない理由からであった。
お年玉と小遣いで初めて買ったカメラはミノルタα-7000の中古だったが、すぐに壊れてしまい親に懇願しペンタックスSF7にレンズ2本を買ってもらった。当時のAFカメラはピント合わせが遅くて、かなりイライラしたがそのカメラを3年程使い続けた。おかげですっかりAF嫌いになり、MFカメラが欲しくなった。「池中玄太に憧れて…」ならキャノンだが、当時MFレンズの生産縮小を始めたキャノンは候補から外れた。散々悩んだ結果、ニコンのF3を中古で買った。このカメラで高校時代いろいろな写真コンテストで入賞することができ、写真にすっかりハマっていった。紆余曲折を経て現在に至るが、その間FE2F4F5F100F80Sなどを使い、3年前には「散々デジタルカメラなんて」と思っていたが、デジタル一眼レフD1Hを購入しD2HD2X・D70・D200を使っていた。現在はキャノンへと乗り換えたのだが、初めて自分の稼いだお金で買ったニコンのF3だけは手放せずにいる。
カメラの良さ・面白さはいろいろある。カメラの種類、一眼レフや二眼レフレンジファインダーや中判・大判カメラ… 合体ロボットを思わせる様々なアクセサリー類の組み合わせ… レンズを付け替えることで見える物が変わってくる。その他にもファインダーの見え具合、シャッターの感触や音など、こだわり所もたくさんある。
カメラはフィルムを入れ、巻き上げ、ピントを合わせ、露出を決め、シャッターを押して一枚の写真が撮れる。このプロセスが今何とも言えない快感になりつつある。カメラの自動化が進むにつれ、このプロセスを楽しむことをすっかり忘れてしまっていた。最近になってライカレンジファインダーのカメラを手に入れたことも理由の一つだ。撮ってすぐに画像が確認できるデジカメと違い、一枚一枚を丁寧に撮るようになる。昔は当たり前のことだったのに、いつの間にか忘れてしまっていた感覚だった。
これからもカメラと共に人生を歩むつもりだが、初心を忘れないようにしたいと思った。